2017年03月26日

8時10分

天と地の被覆線として幾層にも重なる雲。道端に群れている金色の穂を揺らす風は、もう遙か遠くに行ってしまった太陽の前をまずは低層の雲達から水平線へと流していく。
昨日は南、そして今日は北からの僅かな雨と憂鬱を飽和した蒼空の匂いは、着実に春の訪れを庭に咲くフランジパニに教えてくれる。
孤独に耐性の無い僕は、孤独を追い求め、またその感情を押し殺す為に新しい緑の命をまるで存在の軌跡を残すかのように植え続ける。それでも巷に溢れる、人を人間を人生を花に喩える意味が今でもわからないでいる。

僕は
君をずっと探している。


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Posted by padoma at 23:51│Comments(0)独り言
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