てぃーだブログ › 風・月・太陽を仰いで インギャー便り

2012年05月16日

梅雨入り


GWの慌ただしさが嘘だったように島も落ち着きを取り戻している。
梅雨入りにも拘わらず、太陽がしっかりと毎日顔を出してくれている。
僕の心の様に晴れたり曇ったり、時には雷鳴を響かせたり少し華やかな天気だけど、こんな梅雨の時にも是非観光で島を訪れて欲しい。色々な島の姿を堪能出来るはず。
大きな大きなヤシガニが雨上がりの後に車道をゆっくりと横切っている。
沢山のヤモリ、家族揃って夜に佇んでいる蛙たち、線香花火の様に儚く飛んでいる蛍、いつだって僕の心をそっと暖かくしてくれる。
時は短く日々は長い夏が始まる。
  

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2012年05月06日

super moon


屋上でゲストの方が夜空を仰いでいる。
島はこの月に今、支配されている。
美しく、風は少しひんやりと太陽に灼かれた肌には優しい。  

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2012年05月02日

花、そして雨のち晴れ


4月末で既に梅雨入り。
さすがにゲストの皆さんも驚いているけれど、晴れ間も続き海遊びを思いっきり楽しまれてるようだ。
僅かな時間にカメラ片手に散歩してみた。

遠くには山羊や牛、鶏の鳴き声が聞こえ、蕾が太陽に向かって背伸びをしているかの様に真っ直ぐに伸びている。

街路樹のフクギは小さな花を沢山落とし、歩道が花弁のバージンロードの様に白く浮かび上がっている。

路地裏は凛とした月桃の香りがする。

オヤジは昔こんな顔をしていた気がするなぁ。

どうしてお前はそんな優しい顔をしているんだろう。

もう少し落ち着いたら僕もこの海に溶けてみよう。
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2012年04月08日

百合


朝食の準備の為に館内に入ると蛍がひっそり。
きっと昨夜から入って来ていたのだろう。
壁を行ったりきたりしているので、そっと手を差し出す。
淡い優しい色が掌の中で光りだした。
「その光はまだとっておこうよ」
また風に吹かれ大空へ飛んで行った。




浜下りに沢山の人々がリーフの上で獲物を探している。
久しぶりに近所のオジィと出かけた。
獲物はあまり探さなかったけれど、水温も少し冷たく身体が清められた感じだ。束の間の頭がリセットされる時をありがとう。



東平案名崎の百合、そして沢山の花たちが蕾を開かせてきている。






オジィが道でめっちゃ笑いながら一人自転車をこいでいた。
  

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2012年03月24日

ありがとう


悲しみも切なさも、時が経つにつれて必然だったと思えるそんな日を貴方は心待ちにしてると言って歩き続けていた。

僕の大好きなバンドTOKYO No.1 SOUL SETニューアルバムリリースライブにお邪魔させて頂いた。全国にネットを通じて生でストリーミング放送もされ、見られた方もいるかもしれない。島での音楽イベントも最近は沢山あるけれど、やはり20年以上音楽業界第一線で活躍された洗練された音と素敵なMCに少々その日落ち込んでいた僕の気持ちは感動と興奮で温もりを取り戻していった。ライブ終了後バックステージにて普段僕の知っている顔とは違うクールなメンバーさんらに挨拶をして、近い将来は是非宮古島でイベントしましょうっと伝えてきた。音楽の素晴らしさ、大切さを教えられた貴重なギフトだった。

去年一階ダイニングでゲストの方と夜にまったりしていた何気ない会話、宮古島である苗を育てられないかなぁっと僕が呟いた事から今試験的に16本の苗を友人の農家の方の協力を得て見守り育てている。この素敵な出会いによってまた新しいプロダクトが島に芽生えるかもしれない。沖縄本島では年始に生産農家の組合が結成されこちらも試験的に苗育成が始まっているとニュースで聞いていた。
苗のプロフェッショナルであり全面的に手助けを頂いているその素敵なゲストの方は随分と周りから反対されたそうだ。「暖かい宮古島では無理」だと。
「反対されると余計成功させたくなるんです」って言葉、なんてロマンティストなんだろうなぁ。またしばらく様子を見ながら報告していこう。

友人から結婚の報告・出産の報告もあって彼らの遠いやんちゃな時代を知っている自分は、随分とあのときから時間が経過したんだなぁって改めて気づかされる。思いっきり幸せを感じて生きて欲しい、どれだけ君たちが頑張ったか僕は知っている。
そしてまた長い年月乳癌と闘っていた友人は体からガン細胞が無くなったと連絡を貰った。小さなノートには「蓮さんありがとう」って文字と手作りのかりんとうが入っていた。
僕はただ強く願う事しか出来なかった。その願いを一枚のフライヤーにしただけなのに。
さぁこれからどう生きるのか、そっと傍で見届けよう。

郵便箱には大きな封筒が一つ。開けてみると素敵な絵本が入っていた。
鳶色の瞳の色をした彼女は僕に、彼女が作曲した音源をチェックアウトの際に聞かせてくれた。あれから数年の月日が経ち、その曲には歌詞も付きついには絵本となった。
彼女の言葉は陽溜まりの様な暖かい言葉を紡いで、「ありがとう」って言葉に全てリンクしている。

もう一冊「12星座のノート」。心と運命を星の言葉で一つ一つ優しく紡いでいく彼女の占星術をきっと一度は目にしたことがあるだろう。そんな彼女から送られてきた初出版の素敵な本。宇宙を見上げる時、こんな本が手元にあればきっとまた一味違う見え方がするんだろうな。
どちらも館内の本棚に置いてあるので手にとって頂ければ、きっと島時間をより優しく演出してくれると思う。
こうやって僕の事を忘れないでくれた事、素晴らしい音に包まれ、出来たての作品を送ってくれたこと、本当に心から嬉しく思えた。

僕も腹を決めて作り上げなければならないなぁ、とても良いプレッシャーだ。ここを見つけてくれたみんなに何かお返しが出来ないかまた考えてみるよ。
それにしても不思議な言葉だね、「ありがとう」って。
さぁこれから海開き、僕はここで待っています。

  
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2012年03月13日

American Dream


僕はアメリカの西海岸にあるサンタバーバラという街に住んでいた。
そこから少し南に20分ぐらいハイウェイを走るとベンチュラと呼ばれる小さな港町がある。
そこにも数は少ないけれどカレッジがあるため日本人の学生がちらほら住んでいた。
僕は一時期単位所得が間に合わなくなり、ベンチュラカレッジにテンポラリーで通うことになる。
あれから10年以上の月日が流れ、4年ほど前に宮古島に著名なアーティストのマネージャーとして来島していた若い彼は、妙に人懐っこく一緒に飲みましょうよって打ち上げの席でいつも僕に声をかけてくれた。話してみる偶然にも彼はベンチュラカレッジ卒業生で、時期はずれているけど僕がギラギラしていた20代の生活の場をほとんど共有していた。こんな偶然ってあるんだなぁって意気投合し僕は既に先輩面して呼び捨てにし、ただ酒癖が悪く、どんどん毒舌に天井しらずのハイテンション、僕以上にぎょろっとした真っ直ぐな瞳で何処までも絡んでくる。その後仕事も兼ねて何度か来島し最近は家族旅行で来ますってメールや電話ばかりで、時に彼の悪ふざけでAVなんかを僕が頼んだ資料と一緒に送ってきたりしていた。
そして10日程前に元気ですか?って彼から二人目の生まれたての子供の写真をメールで送ってきて、早く蓮さんも子供作りましょうよってしまいには℡までかけてきて、わかったわかったって受け流しながらくだらない話にしばらく花を咲かせていた。
そんな彼が朝他界してしまった。
おいおい、お前まだまだなんにも人生生きていないだろ?30歳にもなったのか?
確かに人間は死に向かって生きている。病気なら少しぐらいの自分の人生の後始末をする猶予は残されるだろう。だから俺は何度も皆にくどいぐらい口にして言ってきた。長い間医療関係に携わってきたせいかもしれない。
事故でだけは逝かないでくれと。
俺との約束、どうするんだ?

  

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2012年03月09日


プルメリアの花の蕾が一杯。
早く咲かないかな。

今この月が海上に浮かび、僕を支配している。  

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2012年03月08日

早いよ、早すぎる


新しい季節を感じたかと思うと新しい新緑の息吹を枝の先端や蕾に残し、そしてまた僕の身体をすり抜けていく。
ちょっと時の流れが早過ぎやしないかい!?
なんてセンチにもなりながら、久しぶりの青空に手を精一杯伸ばす。
太陽が沈みゲストが戻ったら、今夜はゆっくりとキャンドルを灯そう


失礼・・・思わずシャッターを切ってしまったもので。  

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2012年03月07日

継続そして孤独、そして絆



Yohji Yamamoto Autumn (Fall) / Winter 2012
いつも穏やかで何処までも優しく、でもきっと現実は僕の様な凡人に想像もつかないようなプレッシャーを背負い込みながらクリエイトし続ける先輩の仕事を傍で狭間見させて頂いた。仕事中のアトリエで見せるその鋭い眼差しは久しぶりにみた、本物の光だった。
ショーの後、特別なはからいでバックステージに入れて貰い、沢山の取材陣に囲まれインタビューも落ち着いた頃感動しましたと声をかけると、「良かった、喜んで貰えて」っといつもの優しい眼差しに戻っていた。
さすがに厚かましいにも程があると自分で思ったけど、スタッフや身内だけのアフターパーティまで招待され、束の間の夢を思う存分見させて頂いた。
僕は20代の頃からこの先輩の作る服には目玉が飛び出る程値段も高く、全く手が出せなかった。いつの日か着こなせる様なオヤジになりたいな。



Limi Feu Autumn (Fall) / Winter 2012
そして贅沢にももう一つ、何処か儚げな瞳をし同じ様に何処までも優しい素敵な女性のクリエイトするコレクションを生で体感することが出来た。ショーの後、近くのカフェでお茶しようっと誘って頂き、その席で「近い将来宮古島に行きたい」というその言葉に、「いつでも待ってる。島にも呼ばれているはずだよ」って答えた。
クリエイティブな事で一番大事なことは、作り続ける事だと偉大な先輩達がいつも言っていた。
僕も既に人生のターニングポイントを向かえている。
またこれからのシーズン、次は僕がこの宿でゲストの皆様に陰ながら最高の演出が出来る様にこれらの貴重な経験も踏まえて頑張っていこう。
さぁ何処まで行けるか最後の勝負といくか。
僕はここで貴方を待っている。  

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2012年02月22日

アンデッドストック



久しぶりに太陽が顔を出し、東からの風が島を吹き抜けていた。
僕は埃を被ったガーラロングフィンとリキッドスキンのマスクを手に東海岸へとゆっくりと車を走らせた。
下げ潮になっていた為かサーファーが数名駐車場でウェットを脱いでいた。
顔見知りの連中なので、軽く手を振り一番奥の駐車場に車を停める。
海は一見穏やかに見え、オジィを囲んで数名の若い男の子達が波打ち際で遊んでいる。
ひっそりと気づかれないよう、ビーチの端に座りゆっくりと柔軟を始めた。
男の子達が波打ち際からゆっくりと僕に気付き、近づいてくるのがわかる。
頼むから今この時間は独りにして欲しいと心で呟くまもなく
「お兄さん~~、何獲りに行くんですかぁ??? ここ魚いるんですか? ひょっとして鮫とかもいますかぁ~~~???」
ざっと見渡すと7名のまだ幼い顔をした少年達が自分を囲んでいる。
その内三人は全裸だ。一人は股間を申し訳なく両手で隠してはいるは、他の二人は仁王立ちだ。
ちょっとした覚悟を決めて
「修学旅行か? お前達元気だなぁ、そんな素っ裸で水は冷たくないのか?」
っと聞くと反応が嬉しかったのか余計に近寄ってくる。
話してみると最近市が受け入れてる民泊の高校生達でオジィは滞在先のホストだという。
しばらくの間、相当な質問攻めにあいそれでも束の間の交流は彼らの理性よりも本能で制御されているであろう言動の熱量に圧倒され、また感心もしてしまった。
そうだな、俺も高校生の頃友人達と離島の種子島にスクーターで野宿の旅をしたときもこんなんだったんだろうなぁ。
高校生の興味はエンドレスになりそうだったので、また何処かで会おなって装備を片手に海へと入った。意外にカレントがきつくて帰りはさすがに足が痙りそうになったけど、またこの海の中での一番の弱者きっと僕なのだろうっと沢山の海の生物達に改めて思い知らされたよ。
自宅に戻ると郵便受けに入りきれない大きな封筒が一冊。
差出人は去年島で知り合った若い新人作家の名前が記載されていた。
そっかぁ、漸く書き上げたのか・・・
「書き上げたら真っ先に蓮さんに送ります。何よりも書き上げるまで頑張ります」っと自信と不安が飽和した顔で関東に戻っていった彼の言葉をずっしりと思い原稿の束の重さを腕に感じながら思い出した。PDFなどの原稿などでこの時代はネットを通じて簡単に送りダウンロード出来てしまう。でも僕には紙媒体で作品を読んで欲しかったと短い手紙が入っていた。

何かを作る魔力に取り憑かれた者の呪縛はなかなか解けない。けっして満ち足りる事のない永遠の創造し続けるという作業の辛さは向き合った者しか分からない。でもこれで彼がこの時代共に生きていたという軌跡は残されたんだ。
本を読むことは中学生の頃から好きだった。だいたい手にした一冊の本は1日もしくは2日で読み終えた。映画と同じ様に一気に読み切る事で束の間の時間に他の人生を疑似体験出来る様な気がしていた。
そして彼の本「アンデッドストック」は3日間かけてじっくりと読ませて貰った。あまり自分になじみの薄いサスペンスアクションホラーとでもいうジャンル系だったけれど、充分面白かったよ。
彼がこれからもしんどいだろうけど書き続ける事を心から祈っている。続けたモノにしか絶対にチャンスは巡ってこない。
そう君にはまだビーチの高校生の様なもう僕には乏しくなっている欲しいモノ・興味あるモノに手を伸ばす熱量がまだまだ一杯あるんだから。
go for it!  

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2012年02月06日

南風


この月を今見上げているよ。  

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2012年02月03日

連鎖



僕が渇仰する先輩が本島で行われているドラマの撮影で来ていたみたいだ。
第一線で歩き続ける幾人かの先輩達、気がつけば僕は足下ばっかり見ているのかな。
何かを作り上げるという行為は生の喜びや人と絆、奇跡への連鎖をもたらしてくれる。
でも自分に対してダメ出しをすることが一番過酷だ。
シトシトと降り続ける雨の音を聞きながら、三線を鳴らしてみた。
少しだけ、本当に少しだけ上手くなったかな。
ひっそりと静まった音の響く館内で一人また蒼空を見上げてる。
  

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2012年01月29日

届け!



ゲストの合間に昼間は館内や敷地内のメンテナンス、夜はクリエイティブな作業に夜更かしばっかりしている。
先月にジャケから冊子までデザインを全て任せられた今春発売予定のCDアルバムが出来上がり郵送で送られてきた。
次はフライヤー制作が二つ、夏前に向けての難題である作曲がまた続いていく。
基本僕は全く独学自己流のけっしてプロとは言えないレベルなので作業効率がとてつもなく悪い分、ソウルだけは込めて作っている。評価は出来上がった後に勝手にいつも独り歩きする。

厳しい孤独な作業だ。
朝日と共に起き、真っ直ぐに道路端に向かう。
冷たい空気や雨で飽和した島の冬空の下、宿そして丘の上の集落から海へと繋ぐ下り坂を空気の抜けた一輪車ゆっくりと押し、中には鎌、鉈、鋸そして手袋がガタガタと揺れている。
雑草の多い茂った道の歩道で黙々と草木を刈り、投げ捨てられた空き缶や弁当箱を拾い、休む暇もなく太陽が沈む5時頃までずっと汗を流し続けている。
初めは道行く車の住民達も、ただ物珍しそうにスピードを落としながら通り過ぎていたけれど、次第に道が明るく綺麗になるにつれ差し入れを持ってきてくれたりもしてた。
そして夕刻、泥まみれになった服を脱ぎ、シャワーに直行する。
「おい、ビールがあるか?」っと毎晩僕にいつもの言葉を投げかける。
さぞかしこの一杯のノンアルコールビールは旨いだろう。
メンテナンスにせわしなく時間をとられてしまうこの時期に、今また宿そして宿へと繫がる宿周辺の道はとてもとても美しくなっている。
黙々ときつい作業を、それはまるで何かに取り憑かれたかの様に一切の手抜きなく働く親父の背中を見て、僕はあとどれくらいこの人と一緒に居れるのだろうかとちょっと切なくもなりまた負けてはならないと頼もしくもなった。
御嶽の掃除中に何かが聞こえる彼の口から笑いながら話す言葉に、少しびっくりもしたりして。

  

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2012年01月19日

fin del mundo


東風に吹かれながら目を奪われた。
君に見せたかったんだよ、光の飛沫が静かに水面へと降り注いでいたこの蒼空を。
  

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2012年01月02日

龍の子


ゆっくりとゆっくりと黄昏色に染まるインギャーまでの坂を下りていった。
ちっぽけな自分は未だにさらっと滑り出た何気ない人の言葉に深く傷ついてみたり、真っ直ぐに僕の瞳を見つめながら頂いた愛情一杯の短い言葉に励まされたり。そうやって昨年は人の絆の大切さを沢山勉強させて貰った気がする。何でもない様な穏やかな日がいかに優しさに満ちあふれていることか。愛しい人達を守る強さを僕はこの手に掴んでいるのだろうか・・・
プライベートな時間は一人こもってばかりいたけれど、もうちょっと自身に対して追い込んでみよう。きっとあの時の夢がまだ叶うかもしれないとそう信じて。
昨年宿に訪れたゲストの方々、本当に心から感謝致します。
そしてまた新しい出会い、再会の日を心待ちにして僕は立ち続けていよう。
今年も宜しく願い致します。
  

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2011年12月18日

クリスマスツリー


11月の末辺りから週末になると、見るからに家族総出で息苦しそうに一台の車に乗り込み、でも不思議と沢山の笑みが車内には溢れている車を多く見かける。トランクや荷台には大きなスコップを一つだけ積んでいる。みんな何処に行くのだろう?って真っ青な空に少しだけ肌寒く感じる風の中僕はまたいつもの海岸に向かって車を走らせていた。
そして帰り道には大きな掘り起こしたばっかりのもみの木を荷台や車体上部に縛りつけた車とすれ違う。子ども達は少しでも早く飾り付けをしたくて高揚した顔持ちで落ち着きがない。
あれから数え切れない時がながれ、僕は今でもこの季節がやってきてクリスマスツリーを見ると、何故だかスコップを思い出してしまう。
今年は、島のガラスアーティストの方から素敵なツリーを頂いた。
海岸に流れ着いたガラスと島の砂で作られたツリーに小さな電球を背後に取り付け、ひっそりとまた静かな夜が流れていく。





雨の切れ間に庭に出ると、まだ冷たい風に耐えて色とりどりの花が咲いていた。
  

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2011年12月05日

ステージを終えた夜



星が綺麗で、月明かりも眩しくこの蒼空を君に見せたくてカメラを片手に屋上に上ったよ。
難しいね、無限な被写体を切り取る作業は。

オジィから貰った三線が修復作業を終え、無事に戻ってきた。
弦高が高すぎて弾くのが少し難しいけれど、優しい音がするよ。
  

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2011年11月25日

北東からの風





立ち続けている君へ、花を

北東の風が身体からいそいそと熱を奪い、幾重にも連なる未だ果たせぬ思いを一つ一つ耳元で呟くように南の彼方へと通り抜けていく。
館内を見渡すとひっそりと蛍が身体を休めていた。
太陽に灼かれ、潮に打たれ、台風に揺られた僕の心の一部である宿のメンテナンスにも時間をかけていかないといけないなぁ。
今年も色々な雑誌媒体からの取材の問い合わせが多かったが、丁重にお断りさせて頂いた。看板も道案内も無い隠れ家、妥協することなくもう少し踏ん張ろう。

また現地コーディネートの仕事も色々経験させて頂いた。
まだまだ僕の知らない顔を島は持っているなぁっと幾度となく感じたよ。
最近は満月に照らされた小さな浜で、深夜0時過ぎにクリスタルボール演奏を聴いたり。
ただただアテンドしていて僕が気をつけていること、最後まで誰一人怪我無く笑顔で見送れた事が一番嬉しかった。
頼まれていた楽曲制作・デザイン制作・建築のプロデュース作品なども一つずつ丁寧に形にしていこう。また近い将来報告したいと思う。

今夜、インギャー沖のリーフがひっそりと顔を出す。
ゆっくりと深呼吸をして、未だ火照ったこの頭を冷やして来なくては。
  

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2011年11月24日

燃え尽きた


  

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2011年11月10日

神に追われて



刹那的であり終わりのずっと見えなかった夏がまた少しずつ次の季節へと移り変わっていく。
僕と宿と必然的に交差したゲストの方々の顔はしっかりとこの胸に焼き付いている。
沢山の勉強をさせて頂いた。僕の未だ知らない世界を色々と感じさせてくれた。


大げさかもしれないけど生きてて良かった、そう思える素敵な夜を幾度となく感じた。
ゲストのお食事に関しては少々ご迷惑をかけてしまった時もあったけれど、今はまた心を込めて思わず笑みが溢れて一日元気に楽しめるように最高のスタッフと共にお作りさせて頂いている。そして僕は今でも一日のほとんどの時間をゆっくりとみんなが快適に過ごせる様に汗を流しながら掃除に時間を費やしている。一見だれも気づきもしないタイルの目地だってきっとみんな気づいているはず。そしてそんな思いを同じ様に抱いて共に一切手抜きをしないで黙々と楽しみながら清掃するスタッフにまた心から感謝してる。
そんな僕はでも決して潔癖症ではなく、自分の部屋はいつだってケイオスそのものだし、今年はそんな滅多に人に見せる事も無い宿とは相対的な僕の部屋に、沢山の友人や知人が乱入してきたのは逆に笑えたなぁ。
宿の玄関に人が出入りする大きなガラスドアがあるのだが、その隣にはフィクスの大きなガラスを設置してる。毎日スタッフが磨き吹き上げたその透明ガラスはその存在すら判らないほどいつも透き通っていてそのまま外に抜けられると思う程。認知出来ずにまるで迷い込んだ鳥が外に出ようとガラス窓にぶつかるように、幾人かの人が顔から突進してしまう。
怪我をされたらさすがに自分の責任になるので、これには少々参ってしまい何か良い方法がないか模索している。

またここ数ヶ月は大きな精神世界に導かれる様な不思議な体験が沢山起こった。
見えない世界が共存していることはいつだって心と肌でいつも感じていたけど、でも今現在自分に降りかかってくる宿命の解決を、他人に相談する様な事は避けてきた。
常に自分の意識は様々な事象に変革し柔軟に対応出来るようにしてきたつもりだけど、それすらも超越し上手く消化できない事が不思議と色々起こっていた。
ある人はアセンションという言葉を使っていたりしたが、これからはそういう事にも柔軟に対応して行かなければいけないのかな。神に追われてって言う程でもないけど、自分が不思議と思ったり奇跡の様に思っていた謎が少しずつ判ったような気がしたよ。また近い将来こんな話もゆっくりしてみよう。

カブトムシが飛んでくる。
ホタルが館内を敷地内をゆっくりと毎晩飛んでいる。


曲名「レッドスカイ」をふっと思いだし、日々熟していくつり下げられたバナナの原種が香ばしい匂いを放つ。

映画「スケッチ・オブ・ミャーク」はドキュメンタリー作品としてよりもエンターテイメントの作品として上手く編集され短い時間で収められていた。客観的に島を感じ洞察力の優れたアーティストとこれまでのタブーを解放し記録として残すことに賛同した島の人々との時世と来世への賜である。いつの日かこれをきっかけに若い世代のクリエイターがどんどん育っていくことを心から願おう。

古い三線が僕の手元に偶然届いた。もう弾かないから大事にしてくれるお前ならあげるよって渡された三線だ。
それは空港近くの石庭で有名なオジィの父親が弾いていたと言われる三線で、那覇の三線の名工は少なくても戦前に作られた可能性が高く、是非本島の博物館で行われている三線鑑定で見て貰う価値は充分にあると。
ただ博物館に飾れるぐらいの年代ものなのだが、棹の状態はすぐに弾けるような状態ではないとのこと。
でも僕は一度で良いからどんな音色をこの三線は奏でるのか、それに僕に弾いて欲しいから縁があって手元に届いたんだと勝手に思い込んで名工になんとか修復をお願いした。

もう一踏ん張りでまたゆっくりとした日常が始まる。
空いている時間を見つけて、たまりに溜まった宿題を少しずつ丁寧にこなしていこう。
  

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